くだものがたり

 

桃の季節も終わりに近づき、ちょっとさびしいと思っていたら次は梨!

しかしながら、この夏の日差し不足で今年の梨は小ぶりで勢いがない。

美味しい梨がたべたいようーと、このところ毎日のように呟いていたら

ここ深大寺に!梨が!!きたーーーー!!!(世界陸上の織田○○節で)

大きくてずっしり重くて立派なたたずまいの彼らは、千葉からのおくりもの。

うれしいなあ。

ありがたくって、泣けてきちゃうなあ。

送ってくれた方のやさしさとともに、大事にだいじにいただこう。

 

:::

 

いつもお世話になっているヒナタノオトさんのホームページが、

このたび装いもあらたにリニューアルオープン!→ 

その中の、「きょうの手仕事」というコラムに、

この夏作りまくった桃サンドのレシピを文章とともに載せていただいています。

シロウトのおおざっぱレシピではありますが、

桃が甘くて美味しければ、98%は完成しますので。

 

情報ドン!もの売ります!ほら、おしゃれでしょ!ってホームページ、

たくさんあるけれどやっぱり物足りないし、ちょっとさびしい。

こうやって、ものづくりの背景にあるものが丁寧に紡ぎだされている

雑誌みたいな、本みたいな感じ、とてもいいなあと思います。

作り手、結び手、そして使い手の、それぞれの角度から見たコラムがあったり

北欧旅行記や写真帖まで・・・!すみずみまで楽しい。

これからもたのしみです。

- 17:02 -
あったかい岩

 

日差しが恋しい、夏・・・。

去る7月、貝の博物館を出たら、てろーんと溶けたネコ発見。

貝みたいに岩に張り付いて日光浴をしていた。

ぽさぽさ毛を潮風にあてて幸せそうであった。

 

これから始まる新たなものごとの大きさにおっかなびっくりで、

なかなか進めずにいたけれども、ようやく少しずつ前へ。

手放すことには強くなったけれど、

受け取ることはどうも慣れていなかったらしい。

大事なもの、幸せなものは、

おそれずにちゃんと手を広げて受け取ってもいいのかも、と

ようやく思えるようになった。

長きにわたって自分のなかにあった、

いつの間にか勝手に作り上げてしまっていた、

大きな岩のようなものが溶けたのかもしれない。

それはよく見れば、冷たくて固いものではなくて

あったかくて大きくてやさしいものだったはずのに。

 

かつてどこかに置いてきてしまった自分とともに、

新しいものごとを抱きしめるように過ごす、夏。いい夏。

- 15:29 -
桃とか窯とか

 

今年も大好きな桃の季節がやってきた。

昨年につづき、武井さんのところで頼んだかわいい桃。

追熟を待つ間に部屋中に漂う香りまでおいしい。

そのままを存分に楽しんだのち、桃サンドに。

 

 

パンの厚み、クリームの分量、甘みなどなど

誰に頼まれたわけでもないのにとにかく毎度実験。

フルーツサンドって奥深いなあ。

ベストが来た!と思ったとこで、桃終了。

 

:::

 

この窯でひと段落かなと思っていたところで、

ついに本格的に窯が故障。

電気窯の温度を管理するプロコンの基盤の接触不良は前々から感じていたが、

一年くらいだましだまし使っていた。

調子が悪くなっても差しなおしてみたり、

コンプレッサーでふいて埃を飛ばしたりしていたら何とかなっていたのに。

今回は完全に基盤の部分がお亡くなりになったらしい。

部品の取り寄せでなんとか復活したけれど、久々に嫌な感じの汗が出た。

個展前とかでなくてほんとよかった。

 

中の電熱線もだいぶ落ち気味でところどころ曲がってきているし

焼成の熱とガスで小屋の屋根に穴は開くし

ろくろは低速での回転が安定しない。

ここ5年ほどほぼフル稼働で酷使してきたせいで、色々お疲れ気味の様子。

いい機会なので、8月あたまに一度すべてメンテナンスすることにした。

 

常日頃からちょこちょこ直しておけばよかったのだけど、

ほんとに色んなことに余裕がなかったのだなあと、思い知る。

無理させてすまんかったな・・・という気持ちになっている。

 

もういちど、新しい気持ちで始められるように。

だいじな見直しの時期が来たのだな。

 

 

 

 

 

 

- 18:04 -
時間を旅する

 

母校の工房が新しくなったというので、何年かぶりに友人と訪ねてみた。

私たちがいたころは、プレハブみたいだったのに、

どえらい立派でおしゃれな工房が建っていた。

 

工房の目の前にあった、駄菓子屋のような購買は奇跡的にそのままで、

(おばちゃんも、扱っているものも!)

そこだけ切り取られたみたいに面影を残して、

あとは見知らぬ景色になっていた。

昔のように、棒アイスを買って友人と食べながらうろうろしていたら

こ汚い格好の学生さんたちが、なにやら夢中で作っていて

懐かしいようななんとも言えないような気持ちになる。

将来とか、生活とか、経済とか、そういうものから離れて、

よくわからない何かを一生懸命に作る時期。

あの時はあのときで苦しかったし、漠然とした不安を抱えていたので

戻りたいとは全然思わないけど、大事な時間だったなあと思う。

 

研究室の晩ごはんのご相伴にあずかり、

水ナスの浅漬け、ほくほくのじゃがバタ、ピーマンのおかか醤油

たこ焼き、ローストポーク、などなど夏らしい食卓を囲んだ。

人と一緒に作りたてのごはんを囲んで、家族みたいに過ごす時間は

昔と変わらずそこにあって、うれしくなる。

その時はわからずとも、後になってから

だいじなものをたくさん貰っていたなあ、ってこと

生きていたらたくさんあるね。

 

 

- 16:15 -
さよなら6月

 

ふしぎな時間の流れの中にいた6月。

スパイラルでの展示も、おかげさまで無事に会期を終えました。

たくさんのみなさまに支えられた時間でした。

ありがとうございます。

しばらく展示はお休みとなりますが、

また新たな作品とともにお会いできることを楽しみにしています。

 

:::

 

 

パン種のようなふかふか、おだやかな姪っ子と、

 

 

餅のようにまるまるした気性の荒い長女つむじに会いに。

 

:::

 

 

 

 

 

梅仕事も、思う存分に。

 

:::

 

 

焼いて。

 

 

作って。

 

 

崩壊して。

 

 

また作る。

8寸のフラットなプレート、厚みが難しい。

 

:::

 

 

個展を終えて、使い古しのくたびれた靴下みたいになってしまった。

もしくは、出汁をとりきった後の昆布か。

取り込んだ洗濯物と一緒に、しばらくは

布切れのように部屋のそこらへんに転がっていた。

パソコンもSNSもお休みして、ひたすらに体に何か蓄えるような時間を過ごす。

 

しっとりした空気を身体の隅々にしみこませながら

過ぎてゆく日々のなんでもない時間を存分に味わった。

 

大きな喜びのなかにある寂しさのようなもの

寂しさのなかにある可笑しみのようなもの。

ひとつの色の中に、滲むように現れる色を思いながら、

今日も作る時間へ戻ってゆくのでした。

 

内を旅するようなひと月を経て、

7月はどこか外へ行きたいなあ。

 

 

 

- 16:27 -
0524

個展がはじまってからここしばらく、

感じたことやら考えていることやらをポツポツと

毎日のように唱えていたら、夫から、

「おまえが考えていることは、

今日明日には答えが出ることじゃないから、

もう考えるのやめれ。」と言われる。

妙に納得して、その言葉でようやくぷっつりとスイッチが切れたように

なり、アホほど眠った。

朝も昼もこんこんと眠り続けて、起きたらびっくりするくらい

ぼんやりして何にも考えられなくなっていて笑えた。

今は、霧のようにかすむ思いの中をたゆたうのみ。

ただ、驚くほど安心のなかにいる。

 

遠く離れた友人に手紙を書く。

最近、大事な人とのやりとりは、ほぼ手紙になっていて

そのゆるやかさが丁度よく感じる。

近況を書くはずが、気づけば10年ほどの時のなかをさまよっていて

不思議なかんじがする。

人に向けて書いているようでいて、もしかしたら自分に書いているのかも。

もうしばらく、この不思議な時間の流れの中にいたい。

- 18:28 -
個展について

スパイラルでの個展、無事にはじまりました。

初日からたくさんのお客様にお越しいただき、

本当にありがとうございました。

 

3日終えて、今現在作品は、花器とプレートの2点を

残すのみとなりました。

ありがたいという気持ちとともに、

これからご予定くださっていたみなさま、

土日にお越しくださったのに色々な種類を見ていただけなかったみなさまには

本当に申し訳ない気持ちです。

 

コンポート、ピッチャー、ポットなど少ない数ではありますが、

会期終了までお預かりさせていただき、

店内一部にてご紹介させていただいております。

 

:::

 

数日家で休み、ようやく体力が回復してきた。

洗濯物を干しながら今回の展示について回想する。

自分が芯から満足できて、見る人も同じように満たされる展示ってなんだろう。

すぐに答えはでないけれど、ものを作り続ける限り、

考えること、工夫することをやめてはいけないんだと思う。

 

 

しかし、いまはもうしばらく休憩〜。

姉宅猫つむじは、私が姪っ子に送ったブランケットを気に入ったらしい。

白い・・・。どこもかしこも白い。

 

- 22:57 -
0518

 

個展前さいごの窯。

小ぶりのポット、とてもよく焼けた。

てのひらに乗るサイズ、300〜350佞らいのもの。

どれも、しゅぱっと水切れも気持ちよく。

今回どうしても作りたかったもののひとつ。

 

手にもったところを撮りたくて、

はじめ夫にわたしのワンピースを着せてポーズをとってもらったのだが

リネンの感じとゴツい手がどうにも薄気味悪くて

結局わたしが持ったところを撮ってもらった。

記念撮影です。

 

いよいよ、明日から。

今夜、搬入です。

和やかな展示会になりますように。

- 15:43 -
個展

 

spiral market selection vol.364

松塚裕子 個展

 

2017年5月19日(金)〜 6月1日(木)

11:00〜20:00

 

スパイラルマーケット

東京都港区南青山5-6-23(スパイラル2F)

 

折々の季節に感じることや、その時食べているもの、

心に浮かぶさまざまな思いが、手を通じて器に現れることを願いながら

作っています。

初夏の食卓を楽しくする器が並びます。

ぜひおでかけください。

 

:::

 

個展をします。

今回お買い物に際しまして、個数制限を設けさせていただくことにしました。

会期が2週間と長いこと、

じっくりとお手に取って、もっと選ぶことを楽しんでいただきたいこと、

色々と考えて担当の方とお話して決めました。

個数に関しては1週間前に詳細をブログ、instagramにてお知らせします。

何卒ご理解いただけますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

 

追記

詳しい個数は、当日の様子をみて会場前に決めさせていただくことになりました。

気持ちよく見ていただけるよう努めてまいりますので、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

:::

 

しばらくこの記事がトップにきます。

更新はこの記事より下から、(なるべく!マメに・・・)公開中です。

- 11:06 -
0516

 

 

 

連日におよぶ窯も今日がラスト。

さいごのひと窯、半分くらいが実験もの。

たぶんだめかもあなあ、と思いつつ、

いっこくらいは次につながるものが出てこればいいのだけど。

 

出てきたものを、改めてずらり並べる。

やっぱり、注ぐものに目がいく。

新しいピッチャーの形を、探ってはみたがどうだろうか。

でも、「こんなん作っちゃいましたけど、どーだろ?」的なものがある窯は、

ものすごくわくわくする。

はじめは笑っちゃうようなものが、後々案外面白い展開をみせたりするし。

自分でもよくわからない曖昧なものを、常に残しておくことの大事さよ。

 

:::

 

いろいろなところから、やさしいもの、美しいものがやってきた。

言葉でもあり、素敵なおくりものでもあり。

ふわり、ふわり、と手元に花があつまって、

まるでおおきな花束を抱いたような一週間だった。

すこしずつ、ゆっくりと気持ちを綴って

ありがとうを返していきたい。

 

 

 

- 11:05 -
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